『べにふうき』が花粉症にきく
掛川を初めとするお茶産地で花粉の季節によく売れているお茶があります。お茶屋さんや普通にスーパーでも販売され、かなりの数が毎年売れていきます。そのお茶を飲むと、鼻水や目のかゆみなど花粉症の症状がかなり緩和されると評判です。
そのお茶こそが『べにふうき』緑茶。いろいろなアレルギーを抑制する可能性があると言われ現在も多くの研究機関で新たな可能性が研究されています。
この記事の目次
そもそも花粉症とは?
今や日本人の4 人に1 人は花粉症と言われ、スギやヒノキなどの花粉によって目のかゆみやしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状が出る事はよく知られています。
では一体、どのようなメカニズムで花粉症は生じているのでしょうか。
私たちの体では、花粉が体の内に侵入してくると、その花粉(異物)に反応するIgE 抗体というものが作られ、そのIgE 抗体は肥満細胞の表面に付着します。再び侵入してきた花粉がIgE 抗体に結合すると、肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質が分泌されて、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が出てくるのです。
スギ花粉が原因の場合、風にのって花粉が飛散する1 月から飛散が始まり、症状が3 ~ 4 月をピークに5 月まで続きます。
主な症状
目が充血する=アレルギー性結膜炎
皮膚に赤みやかゆみがでる=アレルギー性皮膚炎
咳やくしゃみが出る=ぜんそく、アレルギー性鼻炎
『べにふうき』に含まれる注目成分メチル化カテキン
『べにふうき』に含有されているメチル化カテキンという成分に、抗アレルギー作用があることが明らかにされたのは、1999 年のことです。
元々は、紅茶、半発酵茶の用途として開発されましたが、紅茶にすると酸化酵素の働きでメチル化カテキンが消失してしまうことやメチル化カテキンは、成熟葉に多く含有していることも分かってきています。そのため、メチル化カテキンを効率的に利用するためには、紅茶ではなく、緑茶や加工する必要があります。また、強い火入れや焙じによってもメチル化カテキンは減少してしまいますので、特性を知って製造しないと製品になって効果に大きな差が出てしまいます。
メチル化カテキンについて
茶葉中に含有されるポリフェノールの1 種で、茶葉に最も多く含まれるカテキンであるエピガロカテキンガレートの一部がメチル化されたものです。
高温で溶け出しやすく、水に溶けて作用します。
簡単に言うとメチル化カテキンは、アレルギー反応を起こすとされる物質が体の中に付着することを抑える働きをするのです。
また、ヒスタミンという炎症物質を抑える効果もあります。
特に鼻に効果があるとされていますので、花粉症で鼻詰まりなどの症状がつらい人にはおすすめです。しかもこのメチル化カテキンは、即効性があり摂取すると30 分程度で効果が現れてきます、飲み続ければ花粉症やアトピー性皮膚炎なども改善していく効果もあるのではないかという報告もあり、更なる研究がすすめられています。
そもそもは緑茶です。薬品でなく自然界にあるもので、なるべく体に負担をかけずに、アレルギーが抑えられると考えればかなり魅力的なものだと思います。
『べにふうき』緑茶のおすすめの飲み方
通常の飲み方に比べて使うお茶の量は濃いめにします。まずは熱湯(高温の方がメチル化カテキンを効率的に抽出できます)で『 べにふうき』緑茶をよく抽出してから、その抽出液を利用してください。
(1) 煎茶・ティーバッグの場合 :
「べにふうき」 緑茶4 ~ 6g を500ml のお湯で5 分煮沸→茶殻を取り出し→ 冷まして、1 日に2~3回に分けて飲んでください。暖かいのが好みであれば、水筒などに入れておいても1 日だったらOK です。効果は5~6時間位と言われています。
(2) 粉末茶の場合 (1 回分) :
1.5g 以上の粉末茶を200ml の熱湯に入れてよくかき混ぜ、2 分くらい待ちます。待つことによってメチル化カテキンがお湯に溶け出しやすくするためです。→ 冷ましてから一気に飲んでください。
胃腸に負担がご心配の方は一日三回食事のあと毎に飲むと胃にやさしいようです。
『べにふうき』を飲み始めるタイミングですが、季節の花粉が飛散する時期を考慮して1~2ヶ月前から飲用を開始すると、花粉飛散時に飲み始めるより効果的だと言われています。早めの飲用がおすすめです。