当社のお茶は、市町村単位では全国一の荒茶生産量を誇る深蒸し茶で有名な産地、静岡県掛川市で採れた茶葉を多く使用しております。掛川市の中でも、当社販売店の名前の由来にもなった東山地域は標高600mの粟ヶ岳の東に連なる茶産地で、粟ヶ岳が寒風をさえぎり、昼夜の寒暖の差が大きく、古生層岩石の崩壊物からなる礫土質で、良質茶栽培の絶好の条件を備えています。
良いお茶を育てるには、良い土づくりが大切です。当社では有機肥料を使用し、減農薬を基本とした自然環境にやさしい土づくりをしています。土の様子を充分観察しながら適切な施肥を行い、ゆっくりと成果を出せるのが有機肥料の特徴でもあります。一年間育ててきた茶の樹は夏から冬にかけて養分を蓄積し、春の訪れとともに年に一度だけ最高の芽をだします。
日本茶は摘んですぐに葉を蒸して熱を加えることで茶葉の発酵を抑え、美しい緑色のお茶になります。当店のお茶は「蒸し」の工程時間を1分〜3分程度と長くしています。長く蒸すことによって、茶葉からの滲出成分が通常の煎茶より多くなり、濃くまろやかな味わいとなるのです。深蒸し茶を基本としながら様々な商品開発にもチャレンジしています。
良ブレンドとは、お茶の個性である「味・香り・水色・形状」を安定させ、最高のお茶を仕上げるために重要な工程です。天候・湿度といった環境をふまえ熟練された技術を持つ茶師が永年の経験によって研ぎ澄まされた感性からそれぞれの茶葉の個性を把握し、バランスよくブレンドすることでお茶の味が決まり、当社オリジナルのお茶が生まれます。